≪新年 あなたの夢は?≫
皆さんは、どのような新年を迎えられたでしょうか?気がつけば平成も16年目に入り、「平成20年台半ばには函館まで新幹線か」などという記事を読んでも遠い先のように感じていましたが、実はそう遠い先のことではないのです。思い起こせば、「平成」は「内平かに外成る」(史記五帝本紀)などいくつかの中国の言葉からの引用でした。期待とは、うらはらに「内」においては、バブル崩壊、その後の10年。外には、北朝鮮問題、テロ・イラク問題など課題山積です。新年ですので嘆き節は、これくらいにして話題転換。
昨年我が事務所では、「読書会」なるものを始めました。目的は、共通の話題を通してコミュニケーションを図ることです。案外職場においては、仕事以外に共通の話題を探すのが難しいものです。何年も一緒にいてあの人は、こんなことを考えていたのかという発見があったり、あの人の思考に近いと感じたり。提唱者である私は、まずは当初の狙い通りと悦に入っていますが、スタッフは、どう感じているか(笑)・・・。読書会は、ここ数年あちこちで参加・実践してきたもので、方法は難しくありませんから職場のコミュニケーションアップや意識改革に是非お試し下さい。ポイントは、本選びです。
昨年読書会で『仕事の思想』田坂広志著を読んで感じたことがあります。それは、目標・夢の存在です。現実に「あなたの目標は」とか「あなたの夢は」と問われて、即答できる人は、どれくらいいるのでしょうか?経営講座で皆さんに次のようなことを言うことがあります。「行き先を決めない限り何処へも行けない」、「行き先を決めないで旅にでるようなものだ」などなど。反応は様々ですが、夢とかビジョン、目標を喪失している時代がこの「平成の時代」のような気がします。右肩上がりの時代は、一生懸命働きさえすれば時代がそこそこのポジションに連れて行ってくれました。これからは、自分で軌道を敷かなければならない時代では、ないでしょうか。長い歴史から見れば、これが普通の時代だと思います。 平成は、普通の時代だったのだと感じることができれば、結構この変化は楽しめると思います。皆さん、嘆き節はやめてこの一年大いに楽しんでみませんか。
ナレッジアドバイザー 佐藤 等