ナレッジメール便【経営のヒント 468】
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◆ 経営のヒント~ドラッカーのナレッジ ◆ ◆◆◆
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◆◆◆ ◆ ◆ ◆ 第468号
本年もよろしくお願いいたします。本年最初のメルマガは〔事業編〕からです。
<ドラッカーの一言>
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経営者は事業の未来について、もっと時間と思索を割かなければならない。
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『実践するドラッカー 事業編』p.154
原典―『創造する経営者』p.2
新年ですから少し大きなテーマから始めたいと思います。
経営者は「未来の事業」について時間をとるべしとの教えです。
「未来の組織」ではないことに注意が必要です。
日頃から組織と事業を分けて考える癖を身につけておかなければなりません。
飲食業、物販業などは事業を表します。
しかしもう少しサイズダウンして考えなければなりません。
たとえば人材難の時代に、大箱の居酒屋をFCで展開して行ってもいいのだろうか…。
中国人の爆買いに対応するためには郊外立地の大型店でいいのだろうか…。
第一に、事業は顧客との関係性の上に成り立つものです。
第二に、提供するための経営資源や強みに依存します。
これらの経営環境の変化にどのように適応するかを考えること
それが経営者の重要な役割だということです。
そこに時間と思索を割くべしという訳です。
組織はミッション(使命)という名前の<目的>を有しています。
この<目的>を実現する<手段>が事業です。
目的と手段の関係を意識しなければなりません。
もちろん目的は社会における存在意義、役割のことです。
儲けるために事業を行うのではありません。
社会の役に立つために、具体的にはお客様に満足という価値を届けるために事業を行うのです。
経営環境の変化は<状況>が変化したことを教えてくれます。
<状況>が変化してもなお、<目的>を達成するためには、
<手段>の変更を考えなければなりません。
<使命⇔経営環境⇔事業>の本質は<目的⇔状況⇔手段>の関係を常に考えることです。
それは「事業の未来」を考えることにほかなりません。
経営者はそのための時間と思索をとらなければならないのです。
たとえば人の問題を取り上げて考えるだけでも大変な時代です。
業種を問わず人材難の時代に突入しました。
人件費の値上がりも避けて通れません。
従来の事業のままでいいと断言できる経営者は一人もいないはずです。
立ち止まって考える時間をとりたいものです。
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<実践のための問い>
今起きている経営環境の変化で事業に最も影響のあるもの(こと)は何ですか?
佐藤 等