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ナレッジメール便【経営のヒント 575】

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◆◆◆                         ◆   ◆         ◆    第575号

 

新年あけましておめでとうございます。
新憲法下で初めての譲位を迎える1年。
節目の一年になることは間違いありません。

大きな時代観からいうと明治から現在までの151年の約半分が戦後です(74年)。
その約半分が平成ということになります。
日本が組織社会となったのが戦後です。
日本では60年代まで企業で働く人の方が少数派でした。
その意味でマネジメントの存在意義を自覚してから50、60年程度しかたっていないことに
なります。

またインターネットの普及から約25年、iPhonの普及はこの10年のことです。
しかしその間、企業をはじめとした組織のコンセプトは変化し続けています。
たとえば、新しい元号の時代の日本では複業や兼業が当たり前になります。
企業への忠誠心(ロイヤリティ)という価値観は陳腐化していくことでしょう。
軸足は組織から個人へとシフトすることでしょう。

とはいえ企業をはじめとした組織がなくなるわけではありません。
組織という社会的道具を一人ひとりが使って以下に世の中に成果をもたらし、自己実現を
図るかが重要になります。
セルフマネジメントを視野に入れながら組織のマネジメントを行うことが求められています。

昨年1月から始めた原理のマネジメントの第一の原理を「組織は道具である」から始めました。
新しい時代に対応するには、新しい方法ではなく、時代が変わっても普遍性の高い使い慣れた
原理です。
原理のマネジメントとは、このような時代にこそ求められているといえるでしょう。

1年前の冒頭の次の言葉を確認して今年のスタートを切ろうと思います。

原理・原則にそっているからといって成功は保証されていません。
しかし原理・原則に反したとき長期的には必ず失敗が約束されています。
この冷徹な事実から眼を背けてはなりません。

新年に当たり特別編となりました。
次号からレギュラーに戻ります。
本年もご愛読いただければ幸いです。

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