ニーズを見つける【経営のヒント 35】
今日は、第5章イノベーションの七つの機会の3つ目で「ニーズを見つける」です。ドラッカーは、3つのニーズをあげています。1)プロセス上のニーズ(仕事などのプロセスの弱みや欠点を原因とするニーズ)、2)労働上のニーズ(労働力不足を原因とするニーズ)、3)知識ニーズ(研究開発型のニーズ)の3つです。
ニーズと聞いて思い浮かべる言葉は、「顧客ニーズ」だと思います。お客様のニーズを聴くという使い方をよくしますよね。こんな言葉もあります。「顧客はニーズを知らない」。顧客は、潜在的ニーズを持っているけれども、本当はニーズを知らない(顕在化していない)ということです。皆さんが飲食店に行ったとしましょう。そこで店員に「お客様のニーズは何ですか」と聴かれたらどうでしょうか?うーん、と唸ってしまいませんか。
ニーズを見つけるというのは、実は至難の業なのです。知ってしまえば、なーんだというものも多いのですが、意外と気づかないものです。さて今日のドラッカーの一言は、第3章の第一節のタイトルからいただきました。
<ドラッカーの一言>
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ニーズはイノベーションの母
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
ニーズは母、イノベーションは子供とすればやはりニーズをいかに見つけるかが勝負です。これについては、是非本編を読んで下さい。ニーズを見つけるための5つの前提と3つの条件としてまとめてあります。ご興味のある方は、メールを下さい。
佐藤 等