イノベーションと起業家精神-その原理と方法-【経営のヒント 28】
今日から3冊目『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』に入ります。私自身繰り返し読んでいる本で、多分今回で6回目になると思います。オリジナルは、1985年に書かれていますので比較的新しい著作です。この本の素晴らしさは、ものごとを変えるキッカケとなる新たな視点を提供してくれるところです。
本論に入る前に少しだけ能書きを・・。本書のタイトルですが<イノベーション>も<起業家精神>もあまり一般的な言葉ではありません。日経新聞にたまに出てくる程度でしょうか?そのせいでもないのでしょうがどちらの言葉も本質とは、かなり違った使われ方をされています。一例をひとつ。今年の4月、国立国語研究所は、公共性の高い官庁の白書などが高齢者らに十分な配慮なしに安易に外来語を使うことを改めるべきだ、として、カタカナ語を【日本語に置き換える】ための言い換え語62語を発表し、8月5日には、その第二弾で52語の発表がありました。その52語に<イノベーション>が含まれています。与えられた日本語は、「技術革新」。落胆!ほんの一面を示しているだけで、本質とは、かけ離れた訳語です。
<起業家精神>は、<アントレプレナーシップ>に与えられた日本語です。実は本書は、1985年に旧約が出版されています。その際のタイトルは『イノベーションと企業家精神-実践と原理』です。何だ同じじゃない?お気づきになりましたか「起」と「企」の違いです。私は、こだわりを込めてあえて「企業家」をお勧めしています。
こちらのほうが本質を突いています。
さてさてこれらの言葉については、本論で少しずつということで、今日は、まえがきから一言。
<ドラッカーの一言>
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起業家精神は、科学でもなければ技でもない。実務である。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
本当に素晴らしい本ですから、こうご期待!
佐藤 等