企業の現実【経営のヒント 11】
さてなかなか進まない第一章ですが、今回は「企業の現実」についてです。ドラッカーは、「企業の現実」について、それは<仮説>だといっていますが、8つともすべて正鵠を射るものです。みなさんもよくよく次の「企業の現実」を読んでみて下さい。
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(1)成果や資源は、企業の内部にはない。いずれも企業の外部にある。
(2)成果は、問題の解決ではなく。機会の開拓によって得られる。
(3)成果をあげるには、資源を、問題にではなく、機会に投じなければならない。
(4)成果は、単なる有能さではなく、市場におけるリーダーシップによってたらされる。
(5)いかなるリーダーシップも、うつろいやすく短命である。
(6)既存のものは、古くなる。
(7)既存のものは、資源を誤って配分されている。
(8)業績のカギは集中である。
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新訳『創造する経営者』(ダイヤモンド社)より
素晴らしい洞察力です。是非もう一度味わって呼んでみて下さい。<既存のものは、古くなる。>実にシンプルで美しいと思いませんか?ドラッカーは、これら8つのものは、企業家が日々行なう活動の前提・基礎としなければならないとしています。私たちは、これらの<現実>を無視するわけにはいかないと思います。なぜならその<現実>の多くが、企業の成果、経営資源など避けてとおれないものだからです。これらの<現実>に関する<仮説>に「そうだよな~、うちはそうなってないな」など自覚症状があれば、いいのですが・・・。みなさんいかがですか?8つの現実には、やや説明が必要なものがありますのでこれらは、次回。第一章は、未だ終わらない・・・。
佐藤 等