優れた仕事が際だった成果をあげる領域に、力を集中すること【経営のヒント 07】
経営者の条件の4つめは、「優れた仕事が際だった成果をあげる領域に、力を集中すること」です。きょうは、<集中>についてです。さっそく、ドラッカーの一言です。
<ドラッカーの一言>
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成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、
それは集中である。成果をあげるエグゼクティブは、
最も重要なことから始め、しかも、一時に一つの
ことだけを行う。
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ドラッカーに最も集中が大切だなどと言われると、困ってしまいます。日ごろ<集中>という意識を持っていますか、皆さんはどうでしょうか?
<集中>するためには、法則があるそうです。その法則を二つ。
(1)力を集中するための第一の法則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てること。
(2)仕事の優先順位、劣後順位を決めること
一番捨てにくいもの、それは何でしょうか?それは、過去の成功。捨てるためには、いまでも「価値があるか」を問うこと。それからこれも難しいのですが、劣後順位を決めること。聞き慣れない言葉ですね。これは、やってはいけない仕事は何かを見極めることとそれを守ることです。優先順位の決定については、秘訣があります。
(1)過去ではなく未来を選べ
(2)問題ではなく機会に焦点を合わせよ
(3)横並びではなく独自に方向を決めよ
(4)無難で容易なものではなく、変革をもたらすものに照準を高く合わせよ
どれも難しいのですが経営者の第一の条件で得られた<時間>という資源を効果的に使うためにも習得しなければならないものです。なんといっても、一番重要な秘訣なのですから。
時間については第3号を見てください。
佐藤 等