成長のマネジメント【経営のヒント374】
今日も第60章「成長のマネジメント」からです。
では今日の一言からです。
<ドラッカーの一言>
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知識労働者の出現が組織に対し成長を要求する。
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『マネジメント<下>』p.251 1973年 ダイヤモンド社
ドラッカー教授は、成長を求める要因が2つあることを示しました。
第一に、経済変動に対応することです。
経済の成長期には、衰退期にある企業の衰退スピードは緩慢ですが、
ひとたび減速経済となれば企業の衰退スピードは急激です。
成長は企業の存続可能性に大きく影響を及ぼすということです。
当然の答えのようですが、確固とした意志をもって成長に取り組むということです。
しかし成長、つまり規模の変化は、組織やマネジメントに質的変化をもたらす段階があり、
そのことを前提に成長の目標を据えなければなりません。
第二に、人材の確保です。
有能で才能ある人材を惹きつけるためには、成長が必要です。
それはポストの数であったり、挑戦の機会であったりします。
組織をとおして自己成長を実現させることを意識しなければなりません。
その要求を表した言葉が、今日の一言です。
人材は成長の要であり、その意味で相互依存的です。
このような要因から成長は重要です。
しかし成長するのは大きくなるためではなく、いい企業になるためだという
指摘を忘れてはいけません。
いずれにしても意識して成長に取り組むことが大切です。
成長を求める要因はその原点にある考え方として十分に理解しておきましょう。
佐藤 等