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イノベーションのマネジメント【経営のヒント379】

今日も『マネジメント』の第61章「イノベーションのマネジメント」からです。
では今日の一言からです。

<ドラッカーの一言>
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イノベーションを行うには、イノベーションの精神を
組織に取り込み、習慣化しなければならない
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『マネジメント<下>』p.271 1973年 ダイヤモンド社

かつてイノベーションは、偉大な個人によっても行われました。
しかし振り返れば、ベル研究所や3M(スリーエム)、バンク・オブ・アメリカには、そのような人物が見当たりません。
それらは組織自体がイノベーターでした。

それらの組織はイノベーションを行うことを当然としていました。
それはマネジメントによってもたらせられていました。
これらの組織の観察からドラッカー教授は、イノベーションを行う組織の共通点を明らかにしました。
以下に6つの共通点を記します。

1)イノベーションの意味を知っている
2)イノベーションの力学を知っている
3)イノベーションの戦略をもっている
4)管理的な目標や基準とは別に、イノベーションのための目標と基準をもっている
5)マネジメント、特にトップマネジメントの果たす役割と姿勢が違う
6)イノベーションのための活動を、日常のマネジメントのための活動から独立させて組織している。

これら6つの共通点は、次回以降詳細を記します。
ここでは、イノベーションはマネジメントによって組織の習慣にしなければならないことを銘記しておきます。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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