イノベーションのマネジメント【経営のヒント 386】
『マネジメント』の第61章、「イノベーションのマネジメント」は、今日で終わりです。
<ドラッカーの一言>
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イノベーションを行う組織こそが、これからの時代に
おいて主役となる。
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『マネジメント<下>』p.296 1973年 ダイヤモンド社
ドラッカー教授は『マネジメント』出版の1973年から12年を経て
『イノベーションと企業家精神』を世に送り出しました。
そして1999年『明日を支配するもの』で「チェンジ・リーダー」という言葉を生み出し
「チェンジ・リーダーとは、変化を機会としてとらえるものである」としました。
また古くは『現代の経営』(1954)でイノベーションとマーケティングを
企業家の2つの機能として示し、『断絶の時代』(1969)の第1部を「企業家の時代」とし、
イノベーションのための組織が必要であることを述べました。
このように一貫してイノベーションの必要性を発信し続けました。
その理由はいつも同じ、環境変化です。
「変化はコントロールできない。できることは、その先頭にたつことだけである」
(『明日を支配するもの』)と指摘しました。
現在取り組んでいるイノベーションはなんでしょうか。
機会となりうる変化はなんでしょうか。
そして、その機会をどのようにイノベーションに結び付けますか。
イノベーションとは日常の仕事です。
主役とは規模の大小ではありません。
組織を継続させるため変革を行っている企業のことです。
今一度、組織のイノベーション体質の確認をしましょう。
「変化ではなく沈滞に対して抵抗するイノベーション志向の組織をつくることこそ、
トップマネジメントにとっての最大の課題である」とのドラッカー教授の言葉を
常に意識したいものです。
佐藤 等