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ミッションを実現するための手段です【経営のヒント 473】

事業はミッションを実現するための手段です。
そしてミッションを実現するために成果を明らかにして、資源を集中することが重要であることをみてきました(前々回)。

前回は、活動と資源の関係を考えてみました。そこからわかったことは、真に重要なことは活動管理であり、
資源の会計的側面であるコスト管理ではないということです。「有効性」という視点で活動を管理するのです。
活動の修正は<やめる、始める、減らす、増やす>の四つの組み合わせしかありません。
このことは、ドラッカー教授の活動修正に関する次の言葉に集約されています。

<ドラッカーの一言>

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チェンジ・リーダーたるための第四の条件がイノベーションである。
これこそ今日最も注目されている分野である。

しかしこれは、チェンジ・リーダーたるための条件としては、最も重要なものではない。
体系的廃棄、継続的改善、成功の追及の仕組みのほうが、意味のある場合が多い。
むしろそれらの仕組みなくしては、いかなる組織もイノベーションを行うことはできない。

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『実践するドラッカー 〔利益とは何か〕』p.125
原典―『明日を支配する者』p.95

イノベーション(始めること)の前にやるべきことがあります。第一に体系的廃棄(やめること、減らすこと)です。
さらに継続的改善(増やすこと)であり、成功の追究(増やすこと)です。それらの仕組みをもつことが重要です。
すべてのものは古くなるとドラッカー教授はいいます。私たちが会計データなどで見ている結果は過去の収益性です。
バックミラーだけを見ながら車の運転をしているようなものです。

大切なのは運転席の眼前に広がる世界です。ここでは将来の収益性をどのように見ながら運転するかが大切です。
つまり未来を視野に入れて現在の事業活動にメリハリをつけることが重要だということです。

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<実践のための問い>

この一年に起こった「予期せぬ成功」は何ですか。その成功を再現するためになすべきことは何ですか?

佐藤 等

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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