時間の記録について【経営のヒント 480】
GW中の方もいるかもしれませんね。
比較的時間がゆっくり流れる感があるGWに贈る一言は時間についてです。
<ドラッカーの一言>
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知識労働者が成果をあげるための第一歩は、
実際の時間の使い方を記録することである。
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『実践するドラッカー〔行動編〕』p.10
原典―『経営者の条件』p.57
時間は私たちにとって活動の燃料です。
燃料を多く持っている人は、多くの活動を行える可能性があります。
あくまでも可能性に過ぎないのですが燃料の量は前提条件です。
「少ない時間を効率よく」という言葉はよく聞きますし、もしかしたら使っているかもしれません。
しかしドラッカー教授の「成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする」
という言葉の意味を理解すると「より多くの時間を確保して効率よく」と表現されます。
説明しましょう。
ドラッカー教授の時間管理は時間の確保からスタートするということです。
「今でも忙しいのにこれ以上時間は作れない」という声が聞こえてきそうです。
「本当にそうでしょうか」というのがドラッカー教授の真意です。
非生産的な活動や作業はありませんか?
人に任せるべき仕事を何年行っていませんか?
ここから始めようというのです。
実は多くの人が時間の使い方、つまりどんな活動、仕事、作業をしているかを正確に把握していません。
記憶はあてになりません。記録が必要です。
たとえば記録の結果、営業職の社員が顧客との面談時間が就業時間の5%だった
という衝撃的な事実が明らかになったことがあります。
本人も上司もそれほどまで少ないと思っていなかったと明かしています。
時間管理は時間の使い方の記録からです。2週間で結構です。
なかなか辛いと思いますが手に入るものの大きさに比べたら我慢が必要です。
まずは燃料の確保から始めましょう。
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<実践のための問い>
あなたが行っていることで使える時間を増やす工夫はなんですか?
佐藤 等