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「成長」【経営のヒント 488】

今月のテーマは「成長」。第三回目です。
<一言>はすべて『非営利組織の経営』第Ⅴ部からです。一読をおすすめします。

<ドラッカーの一言>

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仕事が刺激を与えるのは、成長を期しつつ、
自ら興奮と挑戦と変化を生み出すときである。

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『実践するドラッカー〔思考編〕』p.65
『非営利組織の経営』p.218

「仕事がつまらない」ということはありません。「仕事をつまらなくしている」自分がいるだけです。

働く目的がお金だけだったらこれほどつまらないものはありません。
そこには興奮も、挑戦も、変化もありません。時間をお金に置き換える作業があるだけです。

実は仕事の目的はお客様に価値を提供することであり、働いているあなたとは本来無関係です。
つまり、誰かが行わなければならないという意味です。
あなたでなくとも事業を継続し、顧客に満足を届けるために必要です。

しかし仕事を行っているのは、あなたです。では、あなたが働く目的は何でしょうか?
それは自分の成長のためです。それがドラッカー教授の労働観です。

自ら興奮と挑戦と変化を生み出すために
教授は「自らと仕事の双方を新たな次元で見るときである」とアドバイスしました。
そして「指揮者に勧められて客席から演奏を聴いたクラリネット奏者」の例を挙げました。

「その時初めて音楽を聴いた。その後は、上手に吹くことを超えて音楽を創造するようになった。
これが成長である。仕事のやり方を変えたのではない。意味を加えたのであった」。

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<実践のための問い>

興奮と挑戦と変化を生み出すためあなたが行なおうと思っていることは何ですか?

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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