明けましておめでとうございます【経営のヒント 504】
明けましておめでとうございます。
激動の予感がする2017年が始まりました。
<ドラッカーの一言>
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ニューエコノミーが論じられはじめた90年代の半ば、
私は、急激に変化しつつあるのは、経済ではなく
社会のほうであることに気づいた。
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『ネクスト・ソサエティ』はじめに?
ドラッカー教授が2002年に『ネクスト・ソサエティ』を世に送り出したとき
この言葉を十分に理解できる人はおそらく少数でした。
しかし昨年のイギリスのEC離脱、アメリカの大統領選でトランプ氏の当選など
経済ではなく社会が変動期にあることは誰の目にも明らかになりました。
未来はすでに起こっていたのです。
人類は最初に門閥に対して権力を与えました。
しかし経済力がこれにとって代わりました。
次第に機会は平等化され、さらに経済力の源泉は知識になりました。
機会はさらに平等化されたかに見えました。
しかし現在、世界は経済格差の問題で揺れています。
一部の人々が知識を知識に適用して経済的な蓄積を高めていきました。
その極みがリーマンショックです。
これらの人々は量的魔力に取りつかれ強欲にまみれました。
経済格差は是正されるべきですが、
経済を平等の尺度にしている以上、経済的な結果の平等は実現されません。
「足るを知る」とは日本における知恵です。
急激に変動する社会において、
私たちは経済的な指標に代わるどんな尺度を基に生きていかなければならないのでしょうか。
激動の1年を変化を機会に変える眼を養いながら過ごしていきたいと思います。
今年もともにドラッカー教授の一言に耳を傾けましょう。
明日の私たちのために。
佐藤 等