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イノベーションの機会を知覚する【経営のヒント 563】

今日は、前々回、挙げた2つの原理の確認からです。

イノベーションの機会を知覚する
<マネジメントの原理24>

イノベーションのためには知覚のあとに分析を行う
<マネジメントの原理25>

この後どうするのか…あるいはどのように分析するのか?
分析のために必要なことは、小さなテストです。
それはイノベーション実行段階の入り口でもあります。
つまり、知覚によって認識した機会が、真にイノベーションの機会となるかをテスト
しなければなりません。
初めてのことは、その成否の基準すらわかりません。
また当初、考えていたところとは異なるところに価値が見いだされることもあります。

イノベーションはまず小さく始めよ
<マネジメント原理27>

なぜ小さく始めるのか?
第一に、資源が限られています。
希望的観測で一つに大きく賭けて失敗してはならないということです。
失敗したら次々とテストを繰り返すのです。
第二に、資源は多くの機会に投ぜられるべきだからです。
テストは一つずつ行うのではなく、同時並行的にいくつも行います。
たとえば10トライして、3つの機会に絞り、最終的には1つに多くの資源を投入する
イメージです。
打席に入る数が多い人ほど結果を出します。
イノベーションも数がこなすという思考を大切にしたいものです。

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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