イノベーションは、目的意識をもって、体系的に、知覚と分析を駆使して行う【経営のヒント 565】
イノベーションの機会をどのように手にするかについての原理を前回示しました。
今日の原理は、この上位にあるものです。
イノベーションは、目的意識をもって、体系的に、知覚と分析を駆使して行う
<マネジメントの原理29>
イノベーションというと天才による閃きに基づいたアイディアが重要だと勘違いされる
ことがあります。
現に天才によるイノベーションは存在しますが、天才になる方法は教えられません。
しかし、再現性のあるイノベーションを起こす方法は学ぶことができます。
第一に、すべてのものは古くなる<マネジメントの原理22>との認識に基づいて、
常に組織的にイノベーションを行うという目的意識が重要です。
スタートラインといえましょう。
現状維持は陳腐化を意味するからです。
目的意識のなかには、最初からトップを狙うという意識も含みます。
さもなければ埋没します。
第二に、イノベーションには一連の仕事の体系があります。
①変化をとらえる
②イノベーション機会を知覚的に探索する
③真にイノベーション機会となるか分析により確認する
④事業に欠けたものを明らかにしプロセス化する。
<マネジメントの原理24、25>
この前提として事業や製品・サービスを廃棄し<マネジメントの原理26>、
資源を確保しておくことです。
また③や④は小さく始めることが重要です。
欠けたものは小さく明確であることが重要です。
さらに④のプロセスには、自社の強みが反映されていなければなりません
<マネジメントの原理9、20>。
今回の原理は、イノベーションの原理とも呼ぶべき重要なものです。