勇気の表明【経営のヒント 728】
資源をビジョンに委ねるには勇気を有する。だが、未来において何かを起こすために投入する資源は少しでよい。ただし最高のものでなければならない。
『経営の真髄』<上>p.211
ドラッカー教授は、「未来において何かを起こすには、特別の創造性は必要ない」といいます。
必要なのは仕事。進んで新しいこと(仕事)を行なわなければなりません。
「今日とはまったく違う何かが起こることを望むか」を問い、「これこそ事業の未来として起こるべきことだ。それを起こすため働こう」と宣言することです。
それは勇気の表明です。資源を新しい未来に投じる勇気です。少しだけ、そして最高のものを投下する。
筆者は、今年、ドラッカー学会内に「マネジメント会計研究会」を設置しました。ドラッカーのマネジメントを起点とした、これまでに存在しない新しい会計をビジョンとして掲げ、「マネジメント会計」と呼び、スタートしました。
「2033年 1000名以上の職業会計人、5000社以上の企業がマネジメント会計を活用している」未来を目指しています。
イノベーションに必要なものは勇気であるとのドラッカー教授の教えを胸に前進します。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)