未来は今日つくる【経営のヒント 736】
戦略計画とは何か(中略)。それはリスクをともなう企業家的な意思決定を体系的に行い、その実行に必要な活動を体系的に組織し、それらの活動の成果を体系的にフィードバックするという連続したプロセスである。
『経営の真髄』<上>p.221
つまり戦略計画とは次の3つを実現するものです。
(1) リスクをともなう企業家的な意思決定を行う
(2) 意思決定を実行に移すために必要な活動を組織する
(3) その実行結果をフィードバックする
連続プロセスとしての戦略計画は陳腐化というリスクに立ち向かうものでなければなりません。そのために重要なのが「体系的廃棄」です。廃棄は次の企業家的な意思決定のために必要な人材と資金を解放し、新しい機会に投下する準備段階といえます。
「明日を実現するための第一歩が、昨日を廃棄することである」。つまり未来は今日つくるものだということです。次回からさらに戦略計画を深めていきます。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)