継続学習の習慣【経営のヒント 751】
「これまで、学校は学ぶ場であり、職場は仕事をする場だった。これからはこの境界が重なりあう」
『経営の真髄』<上>p.274
職場は最後の教育の場だといわれるようになって久しい。筆者も約20年前に社会人で大学院を修了しました。修士論文は、IT企業間の連携と企業価値をテーマにしました。まさに境界が重なっていました。
また大学院で「読書会」という学習スタイルを身につけ、社会に出てドラッカーの読書会を20年以上続けてきました。つまり学びのスタイルを学校から社会に持ち出した訳です。ナレッジプラザは、そのための母体として大学院修了直後に創設しました。
ドラッカー教授は、「今後は、成人の高等教育についても、学校と雇用主が協力していくことを学ばなければならない」とし、学校、成人、雇用主がお互いに刺激を受ける関係性が求められるといいます。
学びとのかかわり方、つまり継続学習の習慣は、知識社会の基本作法といえます。読書会などは、習慣化しやすい形式を備えた優れた方法です。一度、自身の継続学習のあり方、やり方を検討してみてはいかがでしょうか。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)