イノベーションのための七つの機会【経営のヒント 32】
今日は、第2章「イノベーションのための七つの機会」からです。わずか10ページの章ですが、金言、至言満載です。
この章では、イノベーションを正面からとらえています。前々回のメルマガで「イノベーションの本質が新たな経営資源の結合にある」と書きましたが覚えていますか?これ自体は、シュンペーターという経済学者の1920年代の言葉です。ドラッカーも次のように言っています。「既存の資源から得られる富の創出能力を増大させるもの、すべてイノベーションである。」つまり<資源>自体は、何も新しいものではなく、その結合の仕方を変えるだけなのです。しかも重要なのは、<富>を大きくする形で変えなければならないということです。例えば、マクドナルド。ハンバーガー自体は、創業当時も世の中にはあったものですが、上手くいっている町の小さなハンバーガー店を材料の卸を行っていた創業者が買取ったところからその成功が始まっています。売り方を変えたことがイノベーションだったのです。ドラッカーの一言です。
<ドラッカーの一言>
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イノベーションとは、意識的かつ組織的に変化を探すことである。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
皆さんは、どうでしょうかイノベーションと言うと、何となくインスピレーションといいますか、例えば突然思いついたような発明などに近いイメージをお持ちではないでしょうか?ドラッカーは、これを意識して日常的に、しかも組織的に行なわなければならないと言います。その秘訣は、<変化を探す>ことで、本章のタイトルにもあるように、7つに分類できます。具体的には、次回以降・・・。
佐藤 等