ホーム経営のヒントイノベーションのための七つの機会【経営のヒント 32】

経営のヒント

HINT

経営のヒント

イノベーションのための七つの機会【経営のヒント 32】

今日は、第2章「イノベーションのための七つの機会」からです。わずか10ページの章ですが、金言、至言満載です。

この章では、イノベーションを正面からとらえています。前々回のメルマガで「イノベーションの本質が新たな経営資源の結合にある」と書きましたが覚えていますか?これ自体は、シュンペーターという経済学者の1920年代の言葉です。ドラッカーも次のように言っています。「既存の資源から得られる富の創出能力を増大させるもの、すべてイノベーションである。」つまり<資源>自体は、何も新しいものではなく、その結合の仕方を変えるだけなのです。しかも重要なのは、<富>を大きくする形で変えなければならないということです。例えば、マクドナルド。ハンバーガー自体は、創業当時も世の中にはあったものですが、上手くいっている町の小さなハンバーガー店を材料の卸を行っていた創業者が買取ったところからその成功が始まっています。売り方を変えたことがイノベーションだったのです。ドラッカーの一言です。

<ドラッカーの一言>
☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
イノベーションとは、意識的かつ組織的に変化を探すことである。
☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より

皆さんは、どうでしょうかイノベーションと言うと、何となくインスピレーションといいますか、例えば突然思いついたような発明などに近いイメージをお持ちではないでしょうか?ドラッカーは、これを意識して日常的に、しかも組織的に行なわなければならないと言います。その秘訣は、<変化を探す>ことで、本章のタイトルにもあるように、7つに分類できます。具体的には、次回以降・・・。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

関連記事