既存企業における起業家精神【経営のヒント 48】
今日は13章、「既存企業における起業家精神」です。おそらく上下巻通して一番長い章です。「既存企業」と「起業家精神」何だか距離感を感じる方も多いのではないでしょうか。繰り返しになりますが、起業家精神は、ベンチャーの専売特許でなないし、また情緒的なマインドでもありません、そう「行動」そのものを表す言葉でしたね。さて今日の一言は、ある意味強烈です。
<ドラッカーの一言>
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既存の事業が、イノベーションと起業家精神の障害となる。
問題はまさに、過去および現在の事業の成功にある。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
既存企業は、すでに成功済みの事業や日常の危機対応に経営資源を振り向けており、明日をかえりみないところがあります。ドラッカーはこれを「死にいたる誘惑」と断じています。大企業や中堅企業の過去の成功が障害になっています。そのためには起業家精神を発揮する必要があります。起業家精神は、「学ぶ」ことができる「仕事」であり、「意識的な努力」により「実践」するものです。そのための4つの条件をドラッカーは、明記しています。この点は、次回詳細に。
佐藤 等