人生を変えた七つの経験【経営のヒント 205】
今日は、ドラッカー博士の「人生を変えた七つの経験」、六つ目をお伝えします。
今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆! ☆!☆!
私自身、この方法を五〇年以上続けている。
!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!☆!
『プロフェッショナルの条件』2000年 ダイヤモンド社より
ドラッカー博士の七つの経験は、どれも生涯続けた思考習慣ですが、この六番目だけは、行為が伴う行動習慣です。
その行為とは、事前にその期待する結果を書き留めておくことです。
その目的は、振り返り、反省です。
ドラッカー博士は、この単純なことを五〇年以上続けたと言います。
いったい何を書き留めたのでしょうか。
書き留めておいたのは、行動を起こした後の「期待する結果」です。
そこからどんな氣づきを得たかが問題です。
ドラッカー博士の氣づきは、自らの「強みは何か」、「いかにして強化するか」、「何を学ばなければならないか」などです。
「強み」とともに重要な氣づきは、「自分には何ができないか」です。
こうしてドラッカー博士は、五〇年以上にわたって自分の強みを磨き上げてきました。
ここでもう一つ私が大切だと思っていることは、長期にわたり続けることです。
続けることによる成長のメカニズムを幸田露伴『努力論』で明らかにしています。
小さいことでも毎日続けると自信が堆積されます。自信の堆積は勇氣の源となります。
ドラッカー博士が経営者には不釣合いな「勇氣」という言葉を取り上げる理由もこの辺りにあるのかもしれません。
ポイントは、自分が決めたことを続けることです。
人から強制されたものは続きませんので注意が必要です。
さて勇氣のレベルを上げるため皆さんは何を続けますか。
佐藤 等