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人生を変えた七つの経験【経営のヒント 205】

今日は、ドラッカー博士の「人生を変えた七つの経験」、六つ目をお伝えします。
今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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私自身、この方法を五〇年以上続けている。
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『プロフェッショナルの条件』2000年 ダイヤモンド社より

ドラッカー博士の七つの経験は、どれも生涯続けた思考習慣ですが、この六番目だけは、行為が伴う行動習慣です。
その行為とは、事前にその期待する結果を書き留めておくことです。
その目的は、振り返り、反省です。
ドラッカー博士は、この単純なことを五〇年以上続けたと言います。
いったい何を書き留めたのでしょうか。
書き留めておいたのは、行動を起こした後の「期待する結果」です。
そこからどんな氣づきを得たかが問題です。
ドラッカー博士の氣づきは、自らの「強みは何か」、「いかにして強化するか」、「何を学ばなければならないか」などです。
「強み」とともに重要な氣づきは、「自分には何ができないか」です。
こうしてドラッカー博士は、五〇年以上にわたって自分の強みを磨き上げてきました。

ここでもう一つ私が大切だと思っていることは、長期にわたり続けることです。
続けることによる成長のメカニズムを幸田露伴『努力論』で明らかにしています。
小さいことでも毎日続けると自信が堆積されます。自信の堆積は勇氣の源となります。
ドラッカー博士が経営者には不釣合いな「勇氣」という言葉を取り上げる理由もこの辺りにあるのかもしれません。
ポイントは、自分が決めたことを続けることです。
人から強制されたものは続きませんので注意が必要です。
さて勇氣のレベルを上げるため皆さんは何を続けますか。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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