管理手段【経営のヒント 317】
今日も『マネジメント』<中巻>第39章「管理手段」からです。
<ドラッカーの一言>
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マネジメント上、管理手段が有効であるには
七つの条件がある。(中略)
第六に、管理手段は単純でなければならない。
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『マネジメント<中>』p.169 1973年 ダイヤモンド社
データによる管理は専門家だけが知っているようでは役に立ちません。
方法は小学生の子どもでも理解できるレベルのものであることが求められるとドラッカー教授は例示しました。管理方法の講習会の開催などもっての他だと指摘しています。それは設計者の怠慢を示すものだと厳しい指摘が続きます。複雑なものは結局、未稼働、不稼動に終わる運命にあります。
さらに目的もシンプルであることを旨とします。複雑さ、難解さ、曖昧さによってシンプルに答えられないようでは設計のやり直しです。
目的不明の方法はすべて無意味な長物となり、お荷物となること必定です。
説明が容易にできるシンプルな方法が求められています。なぜならそれはマネジメントという目的のためのあくまでも手段であるからです。
使ってナンボの管理手段が、入口で足踏みしている状態ではいけません。シンプルであるか。総点検を開始してください。
佐藤 等