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管理手段【経営のヒント 317】

今日も『マネジメント』<中巻>第39章「管理手段」からです。

<ドラッカーの一言>
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マネジメント上、管理手段が有効であるには
七つの条件がある。(中略)
第六に、管理手段は単純でなければならない。
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『マネジメント<中>』p.169 1973年 ダイヤモンド社

データによる管理は専門家だけが知っているようでは役に立ちません。
方法は小学生の子どもでも理解できるレベルのものであることが求められるとドラッカー教授は例示しました。管理方法の講習会の開催などもっての他だと指摘しています。それは設計者の怠慢を示すものだと厳しい指摘が続きます。複雑なものは結局、未稼働、不稼動に終わる運命にあります。

さらに目的もシンプルであることを旨とします。複雑さ、難解さ、曖昧さによってシンプルに答えられないようでは設計のやり直しです。
目的不明の方法はすべて無意味な長物となり、お荷物となること必定です。

説明が容易にできるシンプルな方法が求められています。なぜならそれはマネジメントという目的のためのあくまでも手段であるからです。
使ってナンボの管理手段が、入口で足踏みしている状態ではいけません。シンプルであるか。総点検を開始してください。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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