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組織の基本単位の位置づけ【経営のヒント 336】

今日も『マネジメント』<中巻>、
「組織の基本単位の位置づけ」第43章からお伝えします。

<ドラッカーの一言>
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活動間の関係は、重要な意味のあるものに
絞らなければならない。
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『マネジメント<中>』p.235 1973年 ダイヤモンド社

前章「組織の基本単位」では、何を組織の基本単位とするか、
何を一緒にして、何を分離するかがテーマでした。
それを「組織の基本単位の設計」といい、
そのための分析方法として貢献分析が必要であることを説明しました。

本章では、次のステップに進みます。
「組織の基本単位」をどこに位置づけ、いかなる関係をもたせるか。
これが次のテーマです。
そのために必要な分析が決定分析と関係分析です。
ここまでは、前回の説明と同じ文言です。そして前回は決定分析について触れました。
今回は関係分析、これが組織構造の設計の最終段階です。

関係性分析に必要な典型的問いは次の2つです。

①「どこの誰に対していかなる種類の貢献を行なわなければならないか」
②「どこの誰からいかなる種類の貢献を受けることができるか」

そのうえで活動の成否や自らの貢献の有効性を左右する重要な関係を基本として
中心的な活動を組み上げます。生産に不可欠の諸活動、営業に不可欠の諸活動など
基本的な活動を関係性の軸を中心に考えて構築します。
言葉を換えると貢献を連鎖させること、それが関係性を基本とした活動の位置づけの基本です。
ちゃんと仕組みになっているという状態です。

以上で活動分析、貢献分析、決定分析、関係性分析の4つの分析の概略の説明は、
終わりです。
ドラッカー教授は、これらを必要不可欠の作業と指摘しました。
早いうちにチャレンジしましょう。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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