マネジメントの組織【経営のヒント 328】
今日も『マネジメント』<中巻>、「マネジメントの組織」第41章から
お伝えします。結構ありますね、この章は。
<ドラッカーの一言>
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組織設計において中心に据えられるべきものが、
組織の基幹活動である。
他の活動はすべて二義的である。
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『マネジメント<中>』 p.203 1973年 ダイヤモンド社
組織図をつくる。そんな言葉に出会うことがあります。正確には
組織構造を設計した成果物の一つとして組織図があります。
最終成果物の一つですが、ドラッカー教授は、「組織構造の設計は、
最初に手をつけることではなく、最後に手をつけるべきものである」
といいます。
最初に手をつけるのは、「組織の基本単位の設計」だと指摘しました。
その基本単位は、組織の基幹活動によって決まります。このあたりは
42章のテーマです。<組織構造→組織単位→基幹活動>が基本です。
右にいくほど小さな単位になります。ちょうどブロックを積み上げる感じ
です。
大きい方に目を転じれば、「組織は戦略に従う」という原則が
生きてきます。何をどうやって行うかを決めないうちに組織構造の
変更は無意味です。<戦略→組織構造→組織単位→基幹活動>と
なるわけですね。
戦略の上位には<組織のミッション→組織のビジョン→事業の定義>
があります。物事を考える場合、順番や位置づけを意識していると
効果が違います。それゆえマネジメントという原則を身につけていると
大いに助かるわけです。今年のビジネス塾のテーマは「基本を確認し、
古くなったものを棄て、変化を機会に変える」です。
基本の確認を 是非一緒にしましょう。
佐藤 等