小企業のマネジメント【経営のヒント 355】
今日も第54章。
「小企業のマネジメント、中企業のマネジメント、大企業のマネジメント」という長いタイトルの章からです。
前回は、企業規模の定義の難しさを話題に取り上げました。
今日は小企業に関するものです。
まずは今日の一言から。
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<ドラッカーの一言>
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小企業は、大企業以上に組織的かつ体系的に
マネジメントをもたなければならない。
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『マネジメント<下>』p.66 1973年 ダイヤモンド社
「マネジメントはGEのような大企業のためのものである。うちのような小企業には必要ない」という声を著書で紹介しました。
小企業だからこそマネジメントが必要だということです。
なぜなら、小企業は限界的な存在となる危険に常にさらされているからです。
限界的存在とは、市場から退場を命じられる一歩手前の状態です。
ドラッカー教授は、そうならないために4つのポイントを挙げました。
①戦略をもつこと…ニッチを見つけ生存領域を確保する戦略を立てる
②トップ・マネジメント・チームの役割を組織化すること…小規模でもチームで行う
③期間活動に集中すること…人材は常に不足しているゆえ、分散を回避する
④独自の情報システムをもつこと…資金は限られているゆえ、キャッシュフロー情報は最重要である
いずれも小企業のため大層なものをもつことはできません。
しかし機能するものを持たない限り、生存の危機にさらされます。
成長ステップを駆け上がるためにも、それらの存在は欠かせないものです。
今一度、総点検したいものです。
佐藤 等