トップマネジメントの構造【経営のヒント 347】
今日は『マネジメント』<下巻>第51章「トップマネジメントの構造」からです。
今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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トップがワンマンの組織では、トップの承継が
常に問題となり、賭けとなる。
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『マネジメント<下>』p.20 1973年 ダイヤモンド社
トップマネジメントの仕事はチームで行うことが原則です。
その理由は前回も書きましたが、トップマネジメントが担う仕事は多様で、
とても一人の能力ではまかないきれないものだからです。
一人で行うと得意な仕事や好きな仕事に偏り、バランスを欠いたり、
場合によっては誰も担当しない仕事が生じたりするのです。
今日の一言は、別の側面からのものです。
トップマネジメントの仕事にも適性があります。
チームで行うということは、事前に適性テストの機会を持つということです。
ワンマンであることは、その機会を奪い、後継者選びが賭けとなり、
組織を大きなリスクにさらすことになります。
これら2つの理由を前提に、ドラッカー教授はズバリ指摘しました。
「トップマネジメントの仕事がチームの仕事であることを認識することは、
特に中小の企業において重要である。
企業が成長できないのも、トップのワンマン体制が原因であることが多いからである」。
耳が痛いとのツブヤキが聞こえてきそうです(笑)。
大至急、トップマネジメントのチーム化を図りましょう。
佐藤 等