組織は一人ひとりの自己成長の場である【経営のヒント 606】
人のマネジメントに関する原理原則もだいぶ紹介しきった感があります。
今日は、根本原理に近いところから一つ取り上げます。
<マネジメントの原理122>
誰かに育成されるのではなく自己開発が本質である。
この原理は組織も目的の一つである次の根本原理に連なるものです。
<マネジメントの原理3>
組織は一人ひとりの自己成長の場である
人材育成という言葉がありますが、そもそも組織が人を育成するのではないということです。
自己成長をとげるのは個人のニーズを起点としています。
成長は個人の意識と行動に依存しています。
水場まで馬を連れていくことはできても、その水を飲むのは馬自身であるという例えが
使われることがありますが、組織の役割は、成長の場やその環境を提供することです。
人生100年時代においては、何度も職場を変えることが前提となっています。
組織が育ててくれると勘違いしていると時代に取り残されます。
自己開発による自己成長が基本です。
現代社会こそこの原理が需要な時代はありません。
ひるがえって組織の側から考えてみると人材育成とは、人が育つ環境を提供することだと
いうことができます。
またその手伝いをするのがマネジャーの重要な役割です。
組織に属する一人ひとりも、組織の側も一度、人材育成についてよく考えなければならない
時期に来ているのではないでしょうか。