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時間管理のプロセス【経営のヒント 616】

引き続き時間管理のプロセスについてです。
今日は「3.まとまった時間を生み出す」の解説です。
時間管理のプロセスの復習です。

<マネジメントの原理130>
1.時間使い方を記録、分析する
2.時間(活動)を整理する
3.まとまった時間を生みだす

さて、1.時間の使い方の記録・分析、2.時間(活動)を整理するときました。
今日は、最後のプロセスである「まとまった時間を生み出す」に関してです。
まとまった時間が必要なのは、集中すべきと決めた重要な活動により多くの時間が
かかること、かけるべきことを理由とします。
重要な活動は事前に決めておくべきものです。
それは、どの活動により多くの時間を投下することでより多くの成果があがるかを
事前に問うておくことです。

では、まとまった時間とはどれくらいなのでしょうか。答えは、人によって違うと
いうことです。
違う言い方をすれば、事前に決めた重要な活動に最低限必要なまとまった時間は
どれくらいかということになります。
私の場合は、1.5~2時間と決めています。
ドラッカー教授のような執筆家はおそらく3~4時間必要だったのではないでしょうか。

つまり、このまとまった時間をどれくらい塊で確保できるかということが時間管理と
いうプロセスのゴールです。
時間という資源をどれだけ確保できたかという量の側面の管理です。
その先に質の側面があります。
確保した時間で、その活動をどのように効率的に行うか、効果性を高めるかは、
仕事のマネジメントの領域に入ります。

以上、時間管理のプロセスの解説を終わります。
次回からは意思決定についてです。

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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