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成果をあげる能力は以下の5つを中核とする【経営のヒント 617】

昨年末からセルフマネジメントに関する原理を紹介していますが、その中核は下に示す
成果のあがる5つの習慣的能力です。

<マネジメントの原理102>
成果をあげる能力は以下の5つを中核とする
1.時間を管理する
2.貢献に焦点を合わせる
3.自分の強みを生かす
4.最も重要なことに集中する
5.成果のあがる意思決定を行う

残りの「成果のあがる意思決定を行う」の解説を行います。

成果のあがる意思決定を行うことは、セルフマネジメントに属していながら、組織の
意思決定の場面を前提としています。
それは、意思決定に臨む者が共通の基盤として認識して身につけておくべき能力です。

しかし、このような能力は特別ではありません。
たとえば強みを生かすという純粋にセルマネジメントの問題に見えるものも
「チームとは人の強みを生かして弱みを意味のないものとする」との考えにしたがえば、
強みのマネジメントはチームで取り組まなければ、あまり意味がないことは明白です。

さて、意思決定に話を戻します。
意思決定にいて重要なことは、手順にしたがうということです。

1.問題の本質を見極め、真の問題を対象とした意思決定の土台をつくる
2.関係者から異なる意見を集め、複数の選択肢をつくる
3.一つの選択肢を選んで実行に移す
4.同時に成果の基準を明確にし、モニタリングを行う
5.実行結果をモニタリングし、フィードバックを行う

おおよそこのような流れになります。
今日のマネジメントの原理です。

<マネジメントの原理131>
意思決定は手順にしたがって行う

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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