最前線のマネジメント【経営のヒント 789】
現場のマネジメントの仕事を可能な限り大きなものとし、最大限の権限を与えるということは、意思決定は可能な限り現場に近いところで行うということである。
『経営の真髄』<下>p.21
「従来の権限移譲の考え方とは根本的に異なる」と断言しました。
いかなる事業を行うかを決めるのは、トップマネジメントです。しかし、仕事を設計するのは実際に活動を行う現場です。
その意味で上層のマネジメントの仕事は、最前線にいる者をサポートするだけです。原則は、あらゆる権限と責任を最前線に持たせることです。そのうえで彼らになしえないことだけを例外的に上層が行います。
ドラッカーは「最前線のマネジメントが組織のDNAである」とまで言います。組織ごとに異なる線引き。貴方の組織はいかがですか。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)