マネジメント教育【経営のヒント 792】
人は、仕事に誇りと自己実現という金銭を越えた満足を求める。
『経営の真髄』<下>p.27
この章のテーマは、「マネジメント教育」です。マネジメント教育は、マネジメントをする者が社会に欠かせないからです。「組織とくに大企業が継続して成果をあげていくことが、社会にとって死活問題だからである」とまで強調します。
組織社会化した現代において財やサービスを生み出す代表的なプレーヤーは企業をはじめとした組織です。その組織が継続して成果を出し続けるには、マネジメントする者の存在が欠かせないということです。
「運や偶然に任せるわけにはいかない」とドラッカーは言います。そのためにマネジメント教育という準備が必要なのです。
大企業はもちろん、中小企業にとってもマネジメントする者の存在は欠かせません。後継者不足が叫ばれて久しい日本ですが、マネジメント教育不在のつけが回ってきたとも言えます。運や偶然に任せるか、準備をするか。貴方ならどうしますか。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)