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マネジメント教育において避けなければならないこと【経営のヒント 795】

マネジメント教育は、エリート探しやエリート育成のためのものではない。それらのものはすべて無駄である。有害でさえある。
『経営の真髄』<下>p.30

なぜ有害なのか。「組織がなしうる最悪のことは、エリートを育成すべく他の者を放っておくこと」になるからです。

放っておかれた者の数は圧倒的に多い。10年後には彼らが中心になって実際に仕事を行う。放っておかれたという意識は残る。これが「最悪」の理由です。

「エリート探しは無駄である。でたらめに選んだほうがましである。見込みなどというものは当てにならない。無価値である」とまで言います。

見込みではなく、実際の仕事ぶりで選ぶ以外に基準はありません。その意味でマネジメント教育において特別扱いは避けなければならないのです。

 

佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)

 

 

 

 

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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