社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献【経営のヒント 272】
今日は、第25章「社会に与えるインパクトの処理と社会への貢献」からお届けします。
今日の一言からです。
<ドラッカーの一言>
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社会への影響は組織の目的に付随して起こる。
多くの場合避けることのできない副産物であり、
インパクトである。
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『マネジメント』p.370 1973年 ダイヤモンド社より
組織には、社会における何がしかの役割があります。その役割は、目的、ミッション、存在意義などと呼ばれています。ドラッカー教授は、組織は道具であるとした訳ですから、道具に目的があるのは当然です。
組織の目的は、本業を行う目的でもあります。本業を行う…たとえば、ドラッカー教授は、病院の目的は患者を世話することだと指摘します。
特殊鋼工場の目的は、高性能の金属をつくることだとも。
しかし、その過程で副産物が生じます。病院は目的を達成しようとすると、看護師や調理人を雇います。特殊鋼工場も目的を達成しようとすることで、騒音を出し、有害を流します。
社会に何らかの副産物、インパクトを与えています。
これらのインパクトは、回避できません。対処し、影響を最小限にとどめる必要があります。これらのインパクトに対する社会の目は厳しいものです。
当然視します。なぜそれをしなかったのかと突然言い出しかねません。
組織はそれらの社会やコミュ二ティの構成員の行動特性を理解しながら手を打っていく。それが社会的責任の第一原則です。
もう一つの原則は次回に。
今日からマネジメントの三つの役割のうちの最後、社会的責任にテーマを移して話をさせて頂きます。
大切なのでここで三つの役割をふり返っておきます。
(1)自らの組織に特有の目的とミッションを果たす
(2)仕事を生産的なものとし、働く人たちに成果をあげさせる
(3)自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を行う