人こそ最大の資産【経営のヒント 270】
今日は、第23章「人こそ最大の資産」からお届けします。
今日の一言からです。
<ドラッカーの一言>
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人に成果をあげさせるためには、
彼らを問題、費用、敵としてでなく、
資源として見なければならない。
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『マネジメント』p.341 1973年 ダイヤモンド社より
敵視、問題視、費用視から生まれるものは管理という発想です。
これに対して人を強みをもつ資産と見ることから生まれるものは、自発的なリーダーシップです。
確かに人を抱えればコスト増になり、福祉的な助けも必要かもしれません。しかしこれらの姿勢は、人の強みに焦点を合わせていません。私たちは、一人ひとりの強みを活かし、成果をあげるために組織に集結しているのです。組織が人の弱みを中和化させてくれるからです。
この際に必要な能力は、管理ではなく自発的なリーダーシップです。
自他の強みを知り、磨き、活かすことです。そのためには、たとえばこう問うことです。
「私や会社は、あなたの仕事の助けとなるものとして、何を行っていますか」
「私や会社は、あなたの仕事の邪魔になるものとして、何を行っていますか」
「私が上司として会社のために最善を尽くせるようになるために、あなたには何ができますか」
ストレートかつシンプルな、しかしほとんど問われることのない問いです。
予期せぬものを手にできることでしょう。こうしてはじめて共同の目標に焦点を合わせた行動が可能になるのです。
佐藤 等