成果中心の精神【経営のヒント 819】
組織の精神とは、仲よくやっていくことではない。組織における判定基準は、成果であって仲のよさではなない。
『経営の真髄』<下>p.73
ドラッカーは「成果中心の精神」といいます。しかも凡人が非凡な成果をあげることを目指いています。
そのための「精神」です。精神とは人間の内面的な活動のことです。心の向きといってもよいかもしれません。
その組織に属する人たちの心は成果に向いているのか。ここで成果は、外の世界における変化だといいます。心は外の世界、具体的には顧客の変化に向いているかが問われています。
組織に属する人たちの仲がよいのは悪いことではありません。優先順位の問題です。成果が上がらない仲のよい組織は考えものだということです。
貴方の組織に属する人たちの心はどこに向いているでしょうか。
佐藤 等(ドラッカー学会共同代表理事)