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非営利機関の女性役員【経営のヒント 143】

第5「自己開発」、第4章「非営利機関の女性役員」からの<今日の一言>です。
対談相手は、非営利病院チェーンの副理事長ロクサンヌ・スピッツァー=レーマン女史です。

<ドラッカーの一言>
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私がやめても、大きな変化はないと思います。
彼らがやっていくでしょう。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社

この言葉の意味するところは、自分の仕事、自分のビジョン、自分の組織を永続させるだけのチームをつくり上げたということであって、経営者の最も誇らしい自慢だとドラッカー博士は述べています。自己開発の最高の成果は、他人の能力を最高レベルまでに開発することだとレーマン女史は語っています。
ドラッカー博士は、そのための手法を尋ねました。それに応えるレーマン女史。
「私の役割は、答えを与えることではありません。彼らのブレーンストーミングや思考を助けるのが、私の役割です。そして、それを、皆で現場に出て実施できるように何かにまとめあげることが、私の役割です」と。
具体的には、目標とビジョンを定めることだと述べています。
今日の一言は、これらの言葉の後に続くものです。

ついつい答えを求めがちなスタッフに、ここで答えを与えては思考停止状態を作り上げてしまいます。
リーダーには、「私の役割は、答えを与えることではありません」とキッパリ言いきれる自信が必要ですね。そしてスタッフの自己開発をとおして自分も成長するというスタンスがリーダーの最高の心構えといえるのではないでしょうか。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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