非営利機関の女性役員【経営のヒント 143】
第5「自己開発」、第4章「非営利機関の女性役員」からの<今日の一言>です。
対談相手は、非営利病院チェーンの副理事長ロクサンヌ・スピッツァー=レーマン女史です。
<ドラッカーの一言>
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私がやめても、大きな変化はないと思います。
彼らがやっていくでしょう。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社
この言葉の意味するところは、自分の仕事、自分のビジョン、自分の組織を永続させるだけのチームをつくり上げたということであって、経営者の最も誇らしい自慢だとドラッカー博士は述べています。自己開発の最高の成果は、他人の能力を最高レベルまでに開発することだとレーマン女史は語っています。
ドラッカー博士は、そのための手法を尋ねました。それに応えるレーマン女史。
「私の役割は、答えを与えることではありません。彼らのブレーンストーミングや思考を助けるのが、私の役割です。そして、それを、皆で現場に出て実施できるように何かにまとめあげることが、私の役割です」と。
具体的には、目標とビジョンを定めることだと述べています。
今日の一言は、これらの言葉の後に続くものです。
ついつい答えを求めがちなスタッフに、ここで答えを与えては思考停止状態を作り上げてしまいます。
リーダーには、「私の役割は、答えを与えることではありません」とキッパリ言いきれる自信が必要ですね。そしてスタッフの自己開発をとおして自分も成長するというスタンスがリーダーの最高の心構えといえるのではないでしょうか。
佐藤 等