トップマネジメントの仕事【経営のヒント 346】
今日も『マネジメント』<下巻>第50章「トップマネジメントの仕事」からです。
今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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トップマネジメントの仕事のもう一つの特徴は、
多様な能力を要求するところにある。
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『マネジメント<下>』p.17 1973年 ダイヤモンド社
次のドラッカー教授が指摘する多彩な能力は、見ただけで胸がいっぱいになります。
「分析、思考、比較考量、調整が必要である。
同時に、迅速さと大胆さが必要である。抽象、コンセプト、計算が必要である。
知覚、人間性、共感、人への敬意が必要である。一人で行なうべき仕事がある。
人と会うことを楽しみ、何もいわずに好印象を与える能力まで必要とされる」。
これらの要素をドラッカー教授は「思考する人間」「行動する人間」「人間的な人間」
「代表する人間」の4つに分け手示しましたが、もちろんこれらの能力や人間のタイプを
網羅したスーパーマンはいません。
しかし苦手な仕事も行わなければならないのがトップマネジメントの仕事です。
さもなければ「馴染みのあることや、好きなことしかしないことになる」と
ドラッカー教授は指摘しました。
そこで苦手な仕事を行う仕組みとしてトップマネジメントチームが必要になります。
トップマネジメントに必要な仕事は、すべて割り当てられなければならないのです。
今必要とされているトップマネジメントの仕事(前回号の6つの仕事など)のすべてが
割り当てられているかどうか点検が必要です。
振り返りをしてみましょう。
佐藤 等