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トップマネジメントの仕事【経営のヒント 346】

今日も『マネジメント』<下巻>第50章「トップマネジメントの仕事」からです。
今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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トップマネジメントの仕事のもう一つの特徴は、
多様な能力を要求するところにある。
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『マネジメント<下>』p.17 1973年 ダイヤモンド社

次のドラッカー教授が指摘する多彩な能力は、見ただけで胸がいっぱいになります。

「分析、思考、比較考量、調整が必要である。
同時に、迅速さと大胆さが必要である。抽象、コンセプト、計算が必要である。
知覚、人間性、共感、人への敬意が必要である。一人で行なうべき仕事がある。
人と会うことを楽しみ、何もいわずに好印象を与える能力まで必要とされる」。

これらの要素をドラッカー教授は「思考する人間」「行動する人間」「人間的な人間」
「代表する人間」の4つに分け手示しましたが、もちろんこれらの能力や人間のタイプを
網羅したスーパーマンはいません。
しかし苦手な仕事も行わなければならないのがトップマネジメントの仕事です。
さもなければ「馴染みのあることや、好きなことしかしないことになる」と
ドラッカー教授は指摘しました。

そこで苦手な仕事を行う仕組みとしてトップマネジメントチームが必要になります。
トップマネジメントに必要な仕事は、すべて割り当てられなければならないのです。
今必要とされているトップマネジメントの仕事(前回号の6つの仕事など)のすべてが
割り当てられているかどうか点検が必要です。
振り返りをしてみましょう。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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