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仕事と人間関係【経営のヒント 135】

『非営利組織の経営』第4部に入ります。第1章は「仕事と人間関係」です。
素晴らしい内容が続きます。その中から「チーム」に関する一言。

<ドラッカーの一言>
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組織は、うまくいけばいくほど、チームをつくる必要がある。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社

ドラッカー博士ご自身、チームに関する記述は大変多く、サッカー型、野球型、テニスのダブルス型など私たちに早い時期から多くの示唆を与えてくれました。
そんなドラッカー博士の一言が上記の言葉です。組織とチームを使い分けています。この言葉に続けて「トップの座にある者が『補助者』と働いていたのでは、その発揮しうる機能は極めて限られている」と述べています。補助者に括弧がついています。つまりチームには、補助者はいない・・いらない、ということです。
補助者ではなく、明確な役割をもった人間がいるのがチームです。
ドラッカー流、チームづくりの秘訣を「正しい問い形式」で4つ。

(1)自分たちは何をしようとしているのか
(2)成果を得るのに必要な、主な活動は何か
(3)それぞれの人間はどのような強みをもっているか
(4)やるべき活動とそれらの強みをどのように組み合わせるか

要は、<指示待ち補助者>ではなく、なすべきことを知っている人間集団、それが成果をあげるチームなのです。最後にドラッカー流チームの定義を一つ、「チームの意義は、それぞれの強みを有効に働かせるとともに、それぞれの弱みを関係のないものにすることである。各人が、チームの一員である各人を動かすのである。重要なことは、各人の成果と強みを共通の努力へ向けて統合することである」。
いかがでしたか、皆さんの組織にも「チーム」を創りたくなりませんか?

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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