成果をあげるためのマネジメントまとめ【経営のヒント 134】
今日は、第3部「成果をあげるためのマネジメント」のまとめの章(第5章)です。
成果をあげるための究極の一言が今日の言葉です。
【ドラッカーの一言】
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「これはわれわれの組織が得意なことではない」(中略)
というだけの勇気をもっている。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社
この言葉は、ある組織のトップのものです。自分の組織の強みに合っているのか、最大の貢献ができる分野なのか、使命と合っているのか、価値観に合っているのか・・
こんな言葉が続きます。得意でないことを行うことは、害すら及ぼしかねないとまで言います。私たちは、ついつい不得手とまではいえない得意でないことにまで手を伸ばしがちです。成果をあげる秘訣を一つだけ言うとするとそれは「集中」であるとかつてドラッカー博士は述べました。何を断り、あるいは廃棄し、何に集中するのかが今問われています。
事業における唯一の経営資源は、知識であるといいます。知識といっても本に書いてあるものではありません。それは、実践を伴うもので、工程や製品やサービスに埋め込まれたものです。われわれが「得意なもの」は、この知識の蓄積という形に集約されます。トヨタ生産方式に係わる知識は、ジャスト・イン・タイムと自働化に込められています。知識の集中度が増し、外部に評価されたとき人はそれを卓越性と呼びます。勇気をもって「それは得意でない」と言えることは、一方で卓越した領域を持っていることを意味しています。日々何を高めなければならないのかを意識して過ごさない限り、知識は蓄積されません。まずは、得意にしたい分野を見つけることがスタートです。この秋ジックリとこの辺りから始めてみてはいかがでしょう
佐藤 等