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勝つための戦略とは【経営のヒント 126】

今日の一言は、
第2部「使命から成果へ」の第2章「勝つための戦略とは」からです。

<ドラッカーの一言>
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戦略が、意図を行動に変え、たんなる多忙を仕事に変える。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社より

「よき意図があっても山を動かすことはできない」という格言でこの章は始まります。
山を動かすにはブルドーザー、つまり駆動力のある「戦略」が必要です。
第1部の復習になりますが、「戦略」という道具を用いるには、使命(ミッション)とビジョンが必要不可欠です。両者の違いは、目的と目標の違いということもできます。よき意図=使命(ミッション)です。
そしてビジョン・目標に到達するための行動プログラムが戦略です。
目標を立てても到達できないのは、「戦略」というブルドーザーがないからです。「山よ動け!」と念じているだけでは奇跡は起きませんよね。

ところで「戦略」の表現の仕方、わかりますか。「リピート率の向上」などと戦略を表現してしまう過ちを数多くみます。
「戦略は行動形式で表現する」、これが原則です。
例えば「リピート率を向上させるため年4回DMを出す」という表現が正解です。

「戦略」を行う場合の注目すべきコメントがあります。
それは、「うまくいっている分野を改善し、変革する」ことです。
私たちは、逆の考えを持ちがちです。乾いた雑巾を絞り、さらに絞る。
改善に改善を重ねたのがトヨタ方式です。うまく行っていることを極める姿勢が企業の体質を高めます。いずれにしても「戦略」とは「目標」を達成するための現場での行動プログラムそのものだということです。
よき意図に終わらせないためにも真剣に考えて見ましょう。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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