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使命が第一「どう行動に移すか」【経営のヒント 124】

今日は、第1部「使命が第一」のまとめの章(第5章)からです。
サブタイトルが「どう行動に移すか」です。
ちなみに5部のすべてに「まとめ」の章があり、「どう行動に移すか」がサブタイトルとして付されています。
今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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使命とはつねに長期的なものである。(中略)
ただし、行動というものは、つねに短期的である。
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『非営利組織の経営』 1990年 ダイヤモンド社より

「使命」とは、ゴールではなくズット続く「道」みたいなものに見えてなりません。
「長期的視野をもって始め、それから現在に戻って、今日何をなすべきかを考えなければなりません。」
これもドラッカー博士の言葉です。
「長期的視野」・・進むべき方向がわかって、歩く。意味ある方向、つまり「進むべき」という言葉がトテモ大切。ビジョンという長期目標は、その道のところどころに在る道標です。これは「点」。ビジョンと使命は、「点」と「線」の関係です。

「点」と「線」は、考え、思うものです。そしてその「線」である「道」は、歩くも
の。
1歩1歩、日々歩く今日の行動そのものです。行動の先に到達「点」があります。
しかし「道」はまだまだ続きます。「成果」は、道を歩く過程で得られますが、「正しい道」からしか得られないという厳しい掟があります。
「この行動は、自分たちの長期的な目標へ結びつくものであるか、本筋を離れ、脇道にそれて、自分たちの存在理由を見失おうとしていないか」、これもドラッカー博士の問いかけです。

道を求める者「求道者」とは、真の経営者、企業家に与えられる言葉ではないでしょうか。すべてまず「道」を定めることからはじまります。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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