年に一度の特別編【経営のヒント 98】
今日は、年に一度の特別編です。
先週の22日に、恒例になったドラッカー教授の日本におけるパートナーで翻訳者である上田惇生先生(ものつくり大学名誉教授)をお招きして講演会を開催することができました。北海道におけるドラッカーの読書会の様子などを報告したところ大変喜ばれ「札幌が一番進んでいる」という過分なお言葉まで頂きました。
当日は『ドラッカー経営思想の真髄-ドラッカーから学ぶ企業経営』というテーマで75分+α、お話をお聞きしましたが、先生の溢れ出る思いを目の当たりにするにつけ、このままズーッと聞き続けていたいという思いとともに瞬く間に終わってしまいました。
当日用意された、レジメの結びの言葉が今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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何をもって憶えられたいか
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この言葉は、私も大好きな言葉です。端的に本質を表すのがドラッカーの言葉の凄さですがその中でも群を抜いている一言だと思います。この言葉の裏にあるのは、「個人のミッション」と「強み」です。強みは、得意のワークスタイルで発揮することで成果が現れます。ワークスタイルとは、例えば話すことで第三者に最もよく伝えられる、あるいは書くことでより多くの人に伝えられるなどです。
ちなみにドラッカーご自身、マネジメント(強み)を1対1で話すよりも多くの人の前で話すことがワークスタイルとしては、得手であると明言しています。
人それぞれの強みとワークスタイルを確認してみたいものです。
さて私達は「強み」や「ワークスタイル」が分ったとしても、必ずしも「個人のミッション」の実現に向けて日々邁進しているわけではありません。
問題は、時間の使い方・・・。
過去に引きずられて優先度の低い仕事を多くの場合、行っています。
ここで優先度とは、「個人のミッション」の実現に近づくという観点からより重要なことを行うことです。過去の陳腐化した仕事を廃棄する必要性を痛感させられます。その際の魔法の言葉が「何をもって憶えられたいか」です。
皆さんも是非一度この呪文を試してみてください。
佐藤 等