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現場管理者【経営のヒント 90】

第4部も終盤です。今日は、第25章「現場管理者」がテーマです。
現場管理者という言葉は、あまり聞かなくなってきたように思います。原語は、スーパーバイザー、こちらの言葉が聞き慣れているからかもしれません。
さて、この本が書かれた50年前の「現場」と今の「現場」、だいぶ状況が変わっていると思いますが、最近では「現場力」などという言葉が巷ではチラホラ聞かれます。昔の現場は、「製造現場」が中心、今はそれに加えて「販売の現場」、「サービスの現場」が主要な「現場」として加わっています。
そんな「現場」でも今も昔も変わらない原則が今日の一言です。

<ドラッカーの一言>
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現場管理者は、自らの活動について明確な目標を必要とする。
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新訳『現代の経営』(ダイヤモンド社)より

上の言葉は、「現場管理者が必要とすること」の筆頭にくるものです。もちろんそれらの目標は、直接事業全体の目標に焦点が合っていなければならないし、基本的な信条や理念を共有しているものでなければならないとドラッカーは言います。現場の情報を吸い上げ経営に活かせ、などということが叫ばれていますが、このことも全体の目標や理念が理解されていてはじめて意味を持ちます。組織の隅々まで目標や理念を浸透させることは、組織づくりのスタートです。
しかしその前に正しい理念と正しい目標を持っていることが前提になります。現場を活かすには、先ずこのあたりから整えなければなりませんね。
皆さんの組織は、どうでしょうか?

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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