組織構造についての結論【経営のヒント 343】
今日は、『マネジメント』<中巻>、
第48章「組織構造についての結論」からです。
中巻がやっと終わります。
今日の一言です。
<ドラッカーの一言>
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事業の健康を判定する基準は、人のあげる成果である。
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『マネジメント<中>』p.317 1973年 ダイヤモンド社
上記の言葉は、中巻の最終行の一文です。
組織構造は目的達成のための手段である。
目的は何だったでしょうか。
成果をあげることです。
具体的には、顧客価値を創造することです。
「事業の目的は顧客創造である」
という最も重要な一文をお忘れではないと思います。
事業を運営する主体として組織があります。
「事業とは何か」、「われわれの事業は何か」が上巻の主要テーマでした。
そして中巻の後半の主要テーマが「組織」でした。
組織の基本活動を分析し、基本単位を定めました。
その後、組織の5つの設計原理を用いて最終的な組織構造を決める
という手順を示してきました。
組織は、事業を行う器です。事業が目的で組織は手段です。
そして、その組織の構造が成果に影響を与えます。
目的に手段が適合しないとき、それは選択を間違ったと考えるべきです。
もしくは組織の基本単位の作り方に誤りがあることもあります。
成果があがらないとき、組織作りのプロセスの点検を行なわなければなりません。
万能の組織構造は、ありません。
現実に即してどれを適用するかという姿勢を忘れないで下さい。
次回からはいよいよ下巻です。
3年前から始まった、本書『マネジメント』の読書会も9月で終わります。
10月から新しい著書に入ります。
メルマガ読者でドラッカーにご興味のある方、
この機会に是非、読書会で一緒に学びませんか。
佐藤 等