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組織の文化【経営のヒント 78】

第13章「組織の文化」は、少し長めですが第Ⅱ部の山場の章です。
深い洞察による珠玉の言葉が並んでいます。
では今日の一言からです。

<ドラッカーの一言>
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優れた組織の文化が存在するならば、投入した労力の
総和を超える力が生み出される。
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新訳『現代の経営』(ダイヤモンド社)より

コンプライアンスの欠如による大企業の崩壊が相次いでいます。
「優れた組織の文化」とは・・・、考えさせられる報道ばかりが紙面を覆います。
ドラッカーの組織観の基礎には「個人」があります。「凡人をして非凡なことをなさしめる」ことが組織の目的であると、ある経済学者の言葉を引用して見事に言い当てています。そのシンプルな言葉の裏には、個人の強みをベースとする思考、徹底した実践主義、間違いを尊重する文化、厳格な仕事の基準、仕事の貢献を基準とした適切な評価、人格的な真摯さに裏打ちされたリーダーシップなどをひと括りにした組織文化の存在があり、一つひとつに重々しい響きがあります。
ここでは書き表せませんが「組織の文化」という日頃あまり取り組むことのない、しかしとても重要なことを考えるきっかけとなる章です。
是非ご一読をお勧めします。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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