イノベーションと起業家精神-その原理と方法-【経営のヒント 64】
個人的な趣味で長く続いた『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』も
いよいよ最終回を迎えました。
この本の序章を覚えていますか?「起業家経済」でした。
終章は「起業家社会」です。
<ドラッカーの一言>
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起業家社会では、一人一人の人間が、自らの機会
とすべき重大な挑戦、すなわち継続学習と再学習の
必要性に直面する
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
「イノベーション」と「起(企)業家精神」が当り前の存在として継続してゆく社会、それが起業家社会です。それは、個人個人の心のありようそのものです。
陳腐化したものをドンドン捨てる勇気、困難に立ち向かう元気が必要です。
社会制度も捨て去る対象です。
道路公団、社会保険庁など捨てるべきものはいくらでもあります。
企業も同じです。ライフサイクルが下降に向かっている「昨日の主力商品」と心中覚悟の企業、結末が恐ろしいですね・・・。個人もまた同じです。
成人までに学んだ知識は5~10年で確実に陳腐化します。
一人一人が不断の学習を続けることを「覚悟」しなければならない社会の只中にいます。
ナレッジプラザはそんな「気づき」の場を作ろうと努力しています。
いろいろな「研究会」はまさにそんな場なのです。
さて次回からは、原点である『現代の経営』を取り上げます。
佐藤 等