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ベンチャー・ビジネスのマネジメント【経営のヒント 55】

今日も第15章「ベンチャー・ビジネスのマネジメント」から、計4回目になります。キーワード目白押しなものですからなかなか次に進めない・・。さて、市場、財務ときましたので、やはり今日の一言は、人の問題です。

<ドラッカーの一言>
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あらゆる組織に共通する重要な活動は、二つしかない。
人の管理と資金の管理である。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より

企業の壁は1、3、7などと言われることがあります。1、3、5、7とならないところがミソです。1→3は3倍、3→7は2.3倍。年商3億円の壁、7億円の壁という場合に使われます。等差的に2づつ増やすのではなく、倍々ゲームが必要な時があります。この壁は、管理できる人の能力と関係があると言われています。つまり何度も挑戦しても届かない壁は、人材が育っていない、とりわけ経営人材と呼ばれるトップ・マネジメント層の不在が一因だということです。創業経営者のがんばりの限界ということです。チームによるマネジメントが必要な時=壁にぶつかっている時と考えられます。右腕、片腕など腕前のいい人材の育成が重要です。ドラッカーは、育成には3年かかるといっています。獲得ではなく育成が重要です。

佐藤 等

ドラッカー教授

佐藤 等

<実践するマネジメント読書会®>創始者。『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズ5冊の著者。ドラッカー学会理事。マネジメント会計を提唱するアウル税理士法人代表/公認会計士・税理士。ナレッジプラザ創設メンバーにして、ビジネス塾・塾長。Dサポート㈱代表取締役会長。
ドラッカー教授の教えを広めるため、各地でドラッカーの著作を用いた読書会を開催している。公認ファシリテーターの育成にも尽力し、全国に100名以上のファシリテーターを送り出した。誰もが成果をあげながら生き生きと生きることができる世の中を実現するため、全国に読書会を設置するため活動中。
編著『実践するドラッカー』(ダイヤモンド社)シリーズは、20万部のベストセラー。他に日経BP社から『ドラッカーを読んだら会社が変わった』がある。 2019年12月『ドラッカー教授 組織づくりの原理原則』を出版。 雑誌『致知』に「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載投稿中

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