ベンチャー・ビジネスのマネジメント【経営のヒント 52】
第2部「起業家精神のためのマネジメント」の最後の第15章「ベンチャー・ビジネスのマネジメント」です。いきなり今日の一言からです。少し長め・・。
<ドラッカーの一言>
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ベンチャー・ビジネスは、いかにアイディアが素晴らしくとも、
いかに資金を集めようとも、いかに製品が優れていようとも、
さらにはいかに需要が多くとも、事業としてマネジメント
しなければ生き残れない。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
ベンチャー・ビジネスの成否は、経営者(企業家)だといわれます。「AクラスのアイディアとBクラスの経営チームの組み合わせより、Aクラスの経営チームとBクラスのアイディアを選ぶ」というベンチャーキャピタルの父ジョージ・ドロイトの言葉が示すとおりです。しばしば耳にする「この技術(製品)はすごい」を端的に表す「テクノロジーパッピー」という言葉も同様です。ドラッカーは、具体的なマネジメントポイントとして次の4つを挙げています。
(1)市場に焦点を合わせること
(2)財務上の見通しをもつこと
(3)トップマネジメントチームをそれが必要となるはるか前から用意しておくこと
(4)創業者たる起業家自身が自らの役割を決断すること
どれもこれも難しいものばかりですが(4)は至言ですね。さて来週月曜日には、訳者の上田惇生先生にお目にかかることができます。とても楽しみです。セミナーにまだ申し込んでない方、すぐにお申し込みくださいね。
佐藤 等