既存企業における起業家精神【経営のヒント 49】
皆さんGWは鋭気と英気を養うことができたでしょうか?さて前回に引き続き、第13章「既存企業における起業家精神」です。今日の一言は、「明日のために、今日仕事をする」はドラッカー的表現です。『創造する経営者』の第11章「未来を今日築く」とも通じますね。
<ドラッカーの一言>
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今日とは違う明日をつくりだす製品、サービス、工程、
技術のために、今日仕事をしなければならない。
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新訳『イノベーションと起業家精神-その原理と方法-』(ダイヤモンド社)より
さて起業家精神を発揮するためには以下の4つの条件があるといいます。
(1)変化を脅威ではなく機会とみなす組織作り
(2)イノベーションを体系的に測定・評価する
(3)組織、人事、報酬について特別措置を講ずる
(4)いくつかの行ってはいけないことを知る
(1)の組織作りには、秘訣があります。先ず1)陳腐化したものを廃棄する仕組みを作ること、2)そしてすべては古くなるとの前提で現状を分析すること、3)第三に機会を明らかにし、どんなイノベーションをどの領域で、いつまでに行うか決める、4)最後にイノベーションの目標とスケジュールの計画を立てるです。ドラッカーは、目標とする成果の3倍をイノベーションの規模としなさいと、妙に具体的です。3倍の根拠はないのですが・・・。
佐藤 等